根性が足りない部下が多い、自分の意思がない社員が多いと、組織の問題を社員のせいにしてはいませんか。異なる価値観を受け入れられない社員が出てしまう理由の一つとして、コミュニケーション不足が挙げられます。問題の根底にあるものを探るためにも、人材育成におけるコミュニケーションは大切だといえます。ここでは、人材育成におけるコミュニケーションで重要視すべきポイントを三つ解説しているので、組織改善にお役立てください。
人材育成におけるコミュニケーションを円滑にするには、それぞれが才能を発揮できるフィールドを提供することが大切です。性善説をもとに人材育成を進めるのは危険で、「合わない人がいる」というのを前提にして教育していく必要があります。個人の視点・思考・行動は矯正できるものではないため、無下にせずに個人をよく理解し、才能を伸ばせる仕事を割り振るべきでしょう。
人材育成におけるコミュニケーションの取り方として、1on1を活用するのも一つの手です。1on1は部下に主体的に話をしてもらい自らの行動を言語化することで、内省や成長を促す手法となります。意見を否定、あるいは話を遮るのは悪手で、社員の意見に傾聴し、問題の本質を見極めていく必要があります。肯定も否定もせずに聞くことで改善を促せるほか、職場の心理的安全性を高められるようになるでしょう。
人材育成におけるコミュニケーションを活性化するには、現場の社員の意見を拾いあげ、適正に評価できる体制を整えることが大切です。業績が低迷している現場では、社員の能力・意識レベルの高さが評価に繋がっていないケースは少なくありません。社員のレベルが評価に反映されず、士気が下がるといった悪循環に陥るでしょう。客観的なデータに基づき適性に評価をし、社員が意欲的に意見を交わせる環境を整えるようにしてください。
現場の評価を適切に下すには、客観的なデータが必要となります。上司の主観に頼ると、さじ加減で評価が変わり、優秀な人材に適切な評価を下せない可能性が出てきます。社員に自信を持たせ、コミュニケーションを活性化させるためにも、「才能診断ツール」などの外部ツールを使用してみてはいかが。
個を活かすマネジメントは、職場の士気を高めるためにも重要だといえます。個の才能を発揮できていると、社員が自信を持てる職場になり自ずとコミュニケーションが活性化します。個人の才能を否定せず、一意見として受け入れられる、心理的安全性の高い職場づくりを行いましょう。社内だけで個を活かすマネジメントが難しい場合は、タレントダイナミクスを利用するのも一つの手です。