人が辞めていくことを、今いる社員のせいにしていませんか。人が辞める問題の根底にあるものを探らないと、相次いで人材が離職する事態に陥るでしょう。人が辞める職場は、売上が伸びていても危険な状態にあると言えます。労働人口が減少する日本において、人手不足は見て見ぬ振りが出来ない深刻な問題です。ここでは、人が辞める組織の課題と解決方法を解説していきます。ぜひ貴社の組織改善にお役立てください。
優秀な人材は、得てして組織に残りにくいものです。才能があるがゆえに業務が集中し、他の社員とさほど変わらない給料で、長い時間働かされることになります。組織の負担が偏り続けた結果、時間・お金・心のバランスが崩れ、心理的安全性の高い職場に乗り換えてしまいます。とはいえ、給与を上げたからといって心理的安全性が高くなるとは限らないので注意が必要です。お金は一時的な動機づけにしかならず、モチベーションを継続させるだけの効力は期待できません。
人が辞めていく理由の多くは、価値観の相違によるものです。人は長期的に感情や思考をコントロールするのが難しく、合わない価値観を押し付けられることはストレスに繋がります。上司や部下、企業の価値観が異なる場合でも、個人の感情はコントロールできないと受け入れて、傾聴する必要があります。組織で価値観の違いを活かすには、個人の考え方の違いを見極めて、同じ目標に向かえるような人材配置を行うなど取り組み方を変えることが大切です。
人は見返りがあるからこそ、モチベーションを維持することができます。正しく評価してもらえず見返りがない場合、やりがいを感じられずに辞めてしまう危険性があります。優秀な人ほど成果を上げているものですが、積極性や協調性など目に見えない評価は上司の匙加減で大きく異なるケースも。反対に数値目標ばかり追っている企業では、指導力や協調性などの能力を評価せず、指導者として優れている人でも評価されないといった事態に陥る恐れがあるでしょう。
※参考元:社員が次々辞めていく会社の特徴とは?原因と定着させる仕組みづくり(https://coteam.jp/note/high-retirement/#i-9)
職場の心理的安全性が低くなると、反比例して離職率が高くなります。心理的安全性が低くなる要因の一つに、メンバーとの関係性が挙げられます。上司と話がかみ合わず、社員の意見を無視する・無下にするなど拒絶される状態が続くと、価値観の違いから離職者が出てしまう危険性も。たとえ意見の対立があったとしても意義のある意見は共有し、意見交換を推奨する環境づくりをしていく必要性があります。
優秀な人を辞めさせないためには、個人の異なる価値観を理解し、適正な評価を与えられる環境を用意することが重要です。心理的安全性の高い職場を目指すには、個人の能力を見極めるところから始めましょう。能力を的確に捉えるのが難しい場合は、世界各国に導入されている信頼性の高い「才能診断ツール」を活用してみるのも一つの手段です。下記ページで、才能診断ツールをまとめてあるので、比較検討して頂けます。
人が辞めていく組織に所属していたメンバーの声を集めました。以下に離職者が相次ぐ職場の事例を紹介しています。自社が下記の内容に該当していないか、確認してみてください。思い当たる企業は、才能診断ツールなどの外部ツール・サービス導入を検討してみましょう。
社員は減り、本来やりたい仕事が減り、
やりたくない仕事を手伝わされる。
もちろん休みも取れない日々。
かつ、給料も上がりません。(Yahoo!Japanしごとカタログ 教えて!しごとの先生より一部抜粋)
※引用元:Yahoo!仕事カタログ(https://contents.jobcatalog.yahoo.co.jp/qa/list/12155342257/)
私が昔勤めたところは、上司がサボり癖がひどくどんなに下ががんばっても上によってかき消されて本当に働き甲斐がなかったため、“ここは駄目だな”と先を見通し次々と辞めていきました。(Yahoo!Japanしごとカタログ 教えて!しごとの先生より一部抜粋)
※引用元:Yahoo!仕事カタログ(https://contents.jobcatalog.yahoo.co.jp/qa/list/1311564998/)
部下が諦めないように、上司は組織づくりを徹底していく必要があります。新しい人を雇用するよりも、既存社員に働き続けてもらう方が業務効率、コストともに優れています。離職者が相次ぐことで、優秀な人に業務が偏り、さらに離職者が増加するという悪循環を招きかねません。負のスパイラルを断ち切るためにも、組織改善を通して部下が諦めない環境・体制を構築しませんか。