社員の性格を捉えて、チームビルディングに役立てたいと考えている企業は、フィードバックを受けられるMBTIを候補に入れてはいかがでしょうか。MBTIは、診断結果のフィードバックにこだわっている性格診断です。ここでは、MBTIの特徴と、試した感想をレポートにまとめています。診断結果を知識のある人にフィードバックしてもらいたい場合にお役立てください。
また、性格だけでなく、社員ひとりひとりの才能を診断できるツールに興味がある場合は、 「才能診断ツール(アセスメントツール)」をチェックしてみるのがおすすめです。
組織での活用に向いている
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MBTIは、1,200名以上の有資格者が誕生し、総勢19万人以上が使用している国際規格にもとづいた性格診断です。メソッドに近く、回答者は有資格者の支援を受けて自己理解を深められるようになっています。自分がフィットタイプを見つけるプロセスを重視しており、自分の強みや課題が整理しやすいことから、世界60カ国以上の国で導入されている実績(2022年11月17日調査時点)※があります。個人の性格を心の機能と態度の側面から見られるため、人との違いの理解に繋がり、人間関係づくりに役立てられるでしょう。
MBTIは、日本では18歳以上から有効とされている性格診断で、Web上で受験するには有資格者から暗証番号を付与してもらう必要があります。回答結果は有資格者から渡されることになり、個人で有資格者のフィードバックを受けずに診断することはできません。質問は93問あり、回答時間は約20分。結果のフィードバックには、最低2時間以上かけなければならないと倫理規定で決められています。実際に診断を体験したい場合は、有料のMBTI体験セッションで一日をかけてプログラムに参加することが可能です。
MBTIは、ユングの心理学的タイプ論の考えをもとに1962年に開発され、40年近く研究開発が進められてきた性格診断です。心の癖、パターンを掴めるため、社員が自分自身の行動に気づきが得られるでしょう。自己・他者理解の研修に用いられたり、キャリアカウンセリングやマネジメント開発に取り入られたりしています。
MBTIは、人の性格を16のタイプに分けて考えています。ものの見方・判断のしかた・興味関心の方向・外界への接し方の4指標で表し、16タイプへと分類していきます。
性格のタイプとして、責任感がある管理者型・秩序を好む擁護者型・他人を見抜く力に長けた提唱者型・根拠に基づき行動する建築型・観察力がある巨匠型・自主性を持って作業する冒険家型・チームのやる気を引き出す仲介者型・倫理的な回答を求める論理学者型があります。
さらに、現実主義者である起業家型・友好的なエンターテイナー型・影響力のある広報運動家型・野心的な討論者型・秩序を大切にする幹部型。調和に努める領事官型・共感力が高い主人公型・意思決定が速い指揮官型といったタイプも挙げられます。
MBTI(Myers-Briggs Type Indicator)は、個人をタイプに分類したり、性格を診断するためのものではありません。MBTIの本来の目的は、個人が自身の認知スタイルを理解し、その理解を深めることで心の成熟と他者への許容度を高めることにあります。MBTIの原版の研究開発には20年以上の歳月がかけられており、現在では国際規格に基づいた各国のバージョンも、その文化に合わせて開発・出版されています。
MBTIを使用する際には、資格を持つ専門家のサポートを受けながら、自己理解を促進し、異なる人々との関係性をより良くするためのツールとして活用しましょう。
MBTIは、個人の認知スタイルを分析するためのツールであり、自己理解や他者理解を深める場面で幅広く活用されています。特に、キャリアカウンセリングやリーダーシップ開発、チームビルディングなど、人間関係や成長を支援する場面で有効です。
外資系企業B社では、MBTIをリーダーシップ開発の一環として活用しています。MBTIのフィードバックセッションを受けたチームは、そのメンバーのタイプに基づいて強みや弱点を共有し、チームとしての目標達成に向けた戦略を立てています。B社では、リーダーシップ開発を「自己認識と自己革新の旅」と捉え、MBTIを共通言語としてチーム全体での理解を深めているそうです。
※参照元:日本MBTI協会公式HP
(https://www.mbti.or.jp/what/jirei1/?page=b)
大手薬品メーカーC社ではMBTIを用いた社内研修が実施されており、参加者は自分のタイプを知り、それを職場で活かす方法を学んでいます。この研修を通じて、社員は自己理解を深め、他者に対して寛容になることができたとのことです。
特に、タイプの違いを実感する演習が好評であり、参加者同士のコミュニケーションが円滑になり、職場の雰囲気が向上するという効果が報告されています。
※参照元:日本MBTI協会公式HP
(https://www.mbti.or.jp/what/jirei1/?page=c)
ある企業では、2001年にMBTIの認定ユーザー資格を取得し、すぐにフィードバックセミナーを企画しました。初めは東京地区のみで実施されていたものが、全国各地へと展開され、求職者向けのセミナーとしても活用されています。セミナー参加者には、タイプを理解することで自己理解を深め、キャリア形成に役立てることが期待されています。
※参照元:日本MBTI協会公式HP
(https://www.mbti.or.jp/what/jirei1/?page=d)
E大学のカウンセリングセンターでは、学生の自己理解と進路選択を支援するためにMBTIを導入しています。2001年度から毎年複数回実施されており、学生たちはワークショップを通じて自己理解を深めるだけでなく、多様な価値観を持つ他者を理解する力も養っているそうです。MBTIは学生たちにとって、自己成長を促す有効なツールであることが確認されました。
※参照元:日本MBTI協会公式HP
(https://www.mbti.or.jp/what/jirei1/?page=e)
MBTIは組織内での活用に適したツールであり、自己理解を深めることで組織全体の生産性を向上させられます。例えば、チームビルディングやリーダーシップ開発、キャリアカウンセリングなど、さまざまな場面で利用することができ、組織の成長を支援する効果的なサービスが提供されています。
また、専門家によるサポートが受けられるため、安心して活用することが可能です。