社員にやる気が感じられない、与えられた仕事をこなすだけの社員が多い、と頭を抱えていませんか。社員のやる気の向上は、生産性・収益性を高めるためにも必要不可欠です。ここでは、社員のやる気に繋がるエンゲージメントの向上に、失敗した企業の事例を紹介しています。失敗事例を踏まえて、エンゲージメントの向上のための施策を取り入れてみましょう。
エンゲージメントは帰属意識と似た意味を持ちますが、さらにもう一歩踏み込んで組織に愛着があり、主体性を持って仕事に取り組めている状態を表します。帰属意識は、組織に所属している意識のある状態のこと。エンゲージメントは、帰属意識よりも社員が意欲的な状態にあることを示す言葉だといえるでしょう。エンゲージメントを高めるほど、社員が自発的に、能動的に働くので、組織の利益に繋がります。エンゲージメントを高めるのに失敗した場合、社員が仕事に対するやりがいを感じなくなる恐れがあります。
エンゲージメント向上は一筋縄ではいかないもの。ここでは、エンゲージメントを向上させることに失敗した企業の事例を3つ紹介していきます。失敗事例からエンゲージメントが低くなる要因を把握し、良い組織づくりができるよう改善していきましょう。
ずれた取り組み・活動を
継続しない
企業理念は従業員が明確に理解できるものでなければなりません。理念がずれているため失敗した事例があります。企業理念は従業員に向けて何らかの取り組みを継続しなければ浸透せず、エンゲージメント向上にはつながりません。(ラーニング・イノベーションLABO エンゲージメントを向上させる施策5選【取り組み事例を元に解説】より一部抜粋)
※引用元:ラーニング・イノベーションLABOHP
(https://www.hrpro.co.jp/learning-management/post-1688/#エンゲージメント向上が失敗する3つの理由)
従業員満足度向上に
取り組み、個人の価値観で
左右されてしまう
従業員満足度は、個人の価値観によって左右されるものです。たくさんの給与がほしいという人、給与はいらないからワークライフバランスを大事にしたいという人……。そのため、ゴールが不明確になりやすく、従業員の満足度の向上と、会社の目指すゴールとの関係が必ずしもイコールになりません。それどころか、ギャップが大きくなる可能性すらあります。(TUNAG 間違った「エンゲージメント向上」をしないために必要なこととはより一部抜粋)
※引用元:TUNAGHP
(https://tunag.jp/ja/contents/engagement/10818/#toc-index-3)
社内に考えを共有
できていない
「なぜこの事業なのか」「なぜ今、この方法で事業展開をするのか」「幹部陣はどのような思いで、この事業を運営しているのか」といった情報や考え方を、しっかり社内に共有することが重要です。MVVを公式サイトなどに掲げていても、1回伝えただけでは社内に浸透はしません。(バヅクリHR研究所 エンゲージメントを向上する方法とは?よくある課題・施策例と企業事例を紹介より一部抜粋)
※引用元:バヅクリHR研究所HP
(https://buzzkuri.com/columns/engagement/1426/)
エンゲージメントの向上の失敗事例から分かることは、社内に取り組みを浸透させるには、繰り返し伝えていく必要があるということです。また、従業員の満足度向上と一口にいっても、ただ給与や福利厚生を上げれば向上するわけではなく、個々の価値観に合った施策を講じなければなりません。個々の価値観を捉えるためのツールが必要になるでしょう。
エンゲージメントを向上するには、働く環境の整備が手っ取り早い方法だといえます。給与の増額や福利厚生の充実化は社員がその状況に慣れてしまい、短期的な効果しか得られない可能性があります。個々の価値観に合った仕事を提供できるようにすれば、やりがいを感じられ、一人ひとりの満足度を高められるでしょう。個々の才能に合う仕事を割り振るには、才能診断ツールを活用してみることをおすすめします。