ここでは、人が育たないと感じている企業に向けて、一般的な組織が抱える課題と解決方法を解説していきます。社員のやる気が感じられない、企業のビジョンが伝わっていないなど、組織の在り方に頭を悩ませているのならば人が育つ組織にするべく組織改善に取り組んでみませんか。以下に課題解決方法をまとめましたので、ぜひ組織改善にお役立てください。
社員や部下が育たないと頭を抱えてはいませんか。実は、人材が育たないと悩む企業の多くが、社員に対して誤った指導を行っています。『現場で上司の背中を見ながら技術を盗め』という時代はとうに終わり、これからの時代は上司自らが部下に教える力が必要となります。背中を見て覚える従来の体制を貫く場合、部下に「自分を育てる気がない」と捉えられ、早期離職する原因にもなりえるでしょう。人材が育つまで傍観しているのではなく、積極的に育てる環境づくりをすることが大切です。
人が育たない理由として、教育目標が曖昧なまま部下を指導していることが挙げられます。変化が激しい現代においては、大きな目標だけを掲げても、途中で目標自体が消失する可能性があります。そこで、大切にしたいのは大きな目標を掲げつつも、個人が積極的にスキル習得していける個人目標を設定していくことです。企業やチームのビジョンを大切にしながら、個人の成長目標やキャリア目標を重視し、社員に成長している実感を与えられるようにしましょう。
人が育たない背景には、指導者に余裕がないという現実があります。特に、中小企業ではプレイングマネジメントを取り入れており、指導者が業務と指導を兼任しているケースが多いといえます。業務と指導を兼任している場合、数値目標を追わなければ評価されず、部下の指導がおざなりになるリスクがあるでしょう。
人が育たない原因の一つに、上司の価値観・先入観で相手の言葉に傾聴できていないという点が挙げられます。上述したように、日本では長きにわたって『背中を見て盗む』という慣習が続いてきました。しかし、デジタル化が進み、すぐに何でも調べられる環境で育ってきた若手社員の中には、仕事の要諦を言語化して欲しいと望む人も少なくありません。どちらの価値観が誤っているというわけではなく、時代の移り変わりとともに異なる価値観が出てきたことを受け入れなければならないでしょう。
人が育たない組織の課題を解決へと導くには、上司が部下の価値観を理解し、適切な人材育成に取り組むことが大切です。少子化の今、優秀な人材を新たに見つけるよりも、既存社員の才能を引き出す方がコスト・時間・労力の削減に繋がります。指導する時間がない企業こそ、外部ツール・サービスの導入を検討したいところです。才能診断ツールであれば、個人の才能を分析して組織運営に活かすことができますよ。