組織においてリーダーとなる存在が不在だと、さまざまな影響が考えられます。ここではリーダーがいないことによってどのような影響があるのか、そもそもなぜリーダーが不在になってしまうのかなどについて解説します。リーダー不在の状態になってしまっている場合の改善方法についてもまとめているので、ぜひ貴社の組織改善にお役立てください。
リーダーは、組織に対してさまざまな影響を与えます。そのため、リーダーが不在の場合、以下のような影響が考えられます。
効率よく作業を進めていくためには、メンバー同士が協力することが欠かせません。ですが、どのように協力すべきかを指示するリーダーが不在だと、組織にまとまりがなくなり、結果的に作業効率が落ちてしまいます。メンバー同士だけではなく、上司や部下との連携もうまくいきません。
リーダーはメンバーをまとめるだけではなく、それぞれが良好な関係を築けるようにサポートする役割も持っています。そのため、リーダーが不在だとメンバー同士のコミュニケーションがうまくいかなくなり、良好な関係が築けません。このような状態では、助け合いの精神も生まれず、業務が滞ってしまうこともあります。
自分の努力を認めて褒めてくれるリーダーの存在は、メンバーにとってモチベーションに繋がります。メンバーそれぞれの状況を理解し、鼓舞するのはリーダーの重要な役割です。リーダーが不在だと、とりあえず仕事をしているだけ、任せられた業務をこなすだけといった状態になりやすく、モチベーションがなかなか上がりません。
リーダーが不在になってしまうのにはいくつか理由があります。代表的な原因は以下の2つです。
誰でもリーダーになれるわけではないので、適した人材を見つけ出し、育成していかなければなりません。ですが、育成の体制が整っていないなどの理由からリーダーを育てられず、不在の状態になっている企業が多いです。
リーダーになると責任が重くなる、業務が増えるなどの理由から、リーダーになりたくないと考えるメンバーもいます。無理に押し付けるわけにはいかないので、積極的にリーダーを目指していける人材がいないとリーダー不在に繋がります。
リーダー不在に悩んでいるのであれば、改善方法を検討する必要があります。以下のような方法が挙げられます。
リーダーとして活躍してもらうためには、成長できる仕組みづくりが必要です。例えば、失敗したときは上司がしっかりとサポートする、周りからの協力が得られるように支えるなどの取り組みが求められます。
初めからうまくいくわけではないので、失敗しても「次こそは」と思えるような環境でリーダーが経験を積んでいける環境を整えましょう。
リーダーとなる人材には中間層としてではなく、自身が経営に携わる存在であるとの自覚を持ってもらうことが必要です。単なるまとめ役とするのではなく、リーダー自身に経営課題の改善方法や目標計画を立ててもらい、自身で考える力を高めてもらうことにより、メンバーを引っ張っていけるような力強いリーダーが育っていきます。